研究会紹介

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 超早産児神経発達症研究会のWebsiteへようこそ!

早産児の後障害は、周産期医療やサイエンスの発展とともに移り変わってきています。白質病変である脳室周囲白質軟化症(PVL)に伴う脳性麻痺の治療や療育が盛んだった時代から、超早産児の生存率の向上により、その後障害が神経発達症である事がクローズアップされ、近年は、生存限界に近い子ども達の出生と共にその神経学的予後の研究が進んできています。

 

 超早産児(在胎28週未満)の神経発達症の特徴としては、正期産児の典型的な自閉スペクトラム症や注意欠如多動症とやや異なり、診断閾値より弱い特性を持ち、認知機能はやや低めであり、在胎週数が低くなるほどその傾向が強く現れます。しかし、乳児期早期からの診断は難しく、運動発達に問題がない限り、早期療育へのアクセスが難しい状況です。

 現状では、学童期からの学習困難で表面化する事が多く、臨機応変な対応が苦手で恥ずかしがり屋なため、心理的にも内に秘めた困り感を抱えていることがわかってきました。さらに成人期には、精神疾患のリスクが高いことや平均所得が低いため、ライフタイムでの支援の必要性が示唆されています。これらを予防するには、病態を明らかにし、認知機能を高めるための早期介入が必要です。

 

 そのために我々は、脳機能を探り、臨床像を明らかにし、フォローアップ体制の構築、さらに超早産児の人生やその家族に寄り添うことを目的に、この研究グループである『超早産児神経発達症研究会』を、2017(H29).10.13に発足し、神経科学研究及び臨床研究などを行なっています。

 この研究を今後推し進める為にも、多くの方々にご参加いただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。